てつこてつ

バーバリアンのてつこてつのレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.2
中盤までは不条理ホラーのテイストで作品全体の雰囲気はいい。冒頭から漂う不穏な雰囲気、唐突に過去のシーンが挟み込まれる違和感も、この作品には合っている。

最初に登場するヒロイン、中盤から登場する自分勝手な中年男と主人公が立ち替わり、そしてこの二人のキャラクターが交錯する辺りで空き家の地下室の襲撃者の正体が明らかになる展開は上手いけど、テーマに新しさが無いし、ご都合主義な終盤の展開とか、ちと無理もある。

犯罪都市デトロイトのスラムのような一角にある舞台となる空き家の内部の見せ方が、色彩、造形、様々な撮影手法を使い分けており上手い。

タイトルも、まあ納得かな。

ジャスティン・ロングがいい感じの老け具合で自己中な中年オヤジを演じているのは新鮮。
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