アンバー

ブロンドのアンバーのレビュー・感想・評価

ブロンド(2022年製作の映画)
3.5
有名なシーンや逸話も盛り込まれていて楽しめる一方で、彼女の孤独や悲しみを表す場面も多く、とくに彼女の両親に対する愛の渇望がひしひしと伝わる。

引き出しに入れた電話のベルが、赤ん坊の泣き声と重なる。子供を流産した(させられた?)深い絶望感。マリリンモンローとノーマジーンの間で混沌とする意識。
キャスからの手紙を読んだ後は、最後の意識の一本の線が切れてしまうようだった。

どこまで脚色された話かわからないが、ノーマ・ジーンという女性は、ここまで悲劇的だったのかと衝撃を受けた。
3時間近いが長くない。白黒⇄カラーも違和感なく観れる。
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