【悪夢のジェットコースター！アメリカン・陽ホラー】
途中までそこそこいいぞ！と思っていたのに最後にクソザコB級クラスに大下降してしまった残念作。序盤の上質な雰囲気は幻だったんでしょうか…？ってくらいに雰囲気がおかしくなっていって私もスマイル(呆れ)でしたw
でもよく考えたらオープニングのタイトルの出方からその兆候はありましたねw
色々な脅かし方をしてくれるサービス精神・新しい見せ方へのあくなき追求心は評価出来ますが、謎解き部分が弱いというか、あくまでパワープレイをしてくるねぇという感じでした。美術やファッションのセンスなんかが良かった分、ストーリー展開のファストフード感と合わなくて、なんだかあべこべで消化不良でした。あと音楽つけ過ぎて安っぽい。絵面が濃いんだから引き算しろ。
そしてこれぇ！大いにリングの影響受けてますね。リングベースだよね？全然良さを受け継いでないけど、共通点多かったです。主人公が昔の男を頼って自分勝手にこき使うところとかねw (リングは二人の息子を守るためなのでまだ許せる部分がありますが、これは元カレにきちんと説明もせずにあれこれやらせるのがイラッとしました(笑))
リング5割/イットフォローズ2割/スケア・ストーリーズ1.5割/スナッチャーズ・フィーバー喰われた町1.5割 って感じかな。
主人公は精神科医なのに振る舞いが衝動的過ぎて、信じられない恐怖の最中にいるとはいえ、何も起きていない時はもう少し冷静に、相手からどう見えるか考えて話せないものか？本当に医者か？という疑問を感じてイライラしました。ソレは当人にしか見えないので、周囲からは完全に頭がおかしくなった人に見えるよ！というのを見せるにしてもやや極端な気がしました。
ただ、悪夢的な演出は良かった。ソレが結構憎たらしく何度も脅かしてくるんですよね。その手法がすごく悪夢っぽい。悪夢って、自分の脳が作り出してるんだけどすごく悪意を感じるんですよね。なんでそんな展開になるの？って。世界が自分に嫌がらせしている、って感じ。以前、明晰夢の中で深夜の自分の部屋で目覚めたら包丁持った母親がエプロン姿でドアから入ってきて笑ったことがあって、夢だと分かっていてもすっごく怖くて目覚めた後も気分悪かった想い出があります。めっちゃこの映画っぽいでしょ(笑)
好みではなかったし雑だなぁって部分が多かったけど、通して観るとEDの選曲とか含めてすごくアメリカンっぽいというか、いい意味で馬鹿らしいというか。不思議と負の感覚が残らないカラッとしたホラーでした。ポテチ片手に誰かと茶化しながら観るのには最適な作品です。
人々のスマイルはそんなに怖くないですw
何回か見ると「あっそのモードね💦w」ってなるだけ。ちょっと滑稽にすら感じます。
逆にちょっと日本でリメイクしてほしいですね。同民族じゃないと怖くないのかもしれないです。いや演技指導の問題かなぁ。
これから観る人は、出来たら予告編は観ない方がいいですよ。いくつかのお楽しみのネタバレになっちゃうので。
