コマミー

チケット・トゥ・パラダイスのコマミーのレビュー・感想・評価

3.8
【ギクシャクであっても】



「オーシャンズ」シリーズや「マネー・モンスター」などで、これまで何度か共演してきた“ジョージ・クルーニー"と"ジュリア・ロバーツ"が、"ラブロマンス"で、再び共演を果たす。
監督は「マンマ・ミーア」の続編を手がけた“オル・パーカー"で、製作会社は「ラブ・アクチュアリー」などの"ワーキング・タイトル"…まさにヒットメーカーが集結した本作は、"バリ島"を舞台に"娘の結婚"を阻止する為にやってきた、ずーと昔に"離婚"しまさに"関係ギクシャク"な夫婦が、お互いを見つめ直していくと言う物語だ。
関係ギクシャクな男女の旅を描いた作品と言えば、夫婦ではないがキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーが共演した「おとなの恋は、わかれ道」を思い出した。「トムとジェリー」のような男女の関係を描いたラブロマンスは、中々面白いもので、最初は"辛口"でありながらもだんだん"中和"していくと言った、この緩急の付け方が面白かったりする。

本作も割とそんなような感じで、娘の結婚を境に2人が段々と自分を見つめ直し、関係が中和していく様を描いていて最後はとてもホッコリした。娘がその模様を不安げながらも見守る姿は、娘の"親想い"がとても表出ていたものだった。
それに、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの"おちゃらけシーン"が何とも面白い。エンドクレジットに本作の"NGシーン"があるのだが、そこでも2人がとても仲良くおちゃらけてて面白かった。それに、イルカに襲われるジョジクルがほんと面白かった。

2人の共演作の中で、「オーシャンズ11」の次に好きになった。またこんなコメディ作品で、2人の共演をまた観たいし、本作自体も中々楽しかったので、オル・パーカーの手腕も中々素晴らしかった。

それに、旅行気分ももちろん味わえますからね♪
コマミー

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