これもまたスルーしようかと考えてた。でも、鈴木亮平がやっぱり凄いらしいという評判を聞いて、ゲイを取り扱った作品以外にほとんど予備知識を入れずに鑑賞。
そして鈴木亮平はいつもと変わらず凄かったのと同時に、淡々とした内容なのに深かった…
「無償の愛」とは？どこからが「エゴ」なのか？？いろいろ考えさせられるのだけど、決して重たくない。
主要キャストの3人、朝ドラではチラホラ観てるけど、映画ではこれまで縁が無かった宮沢氷魚、儚さを漂わせてて良かったな。
その母親役の阿川佐和子、って意外なキャストと思ってた。でもこの役柄にピッタリ。演技してないやん、ってくらいあのまんま。だから故に彼女の愛情が深く心に沁みてきた。
鈴木亮平、個人的にはやっぱり『孤狼の血 LEVEL2』。あんな極悪非道で、あんなエグい殺し方をしてたのに…今作はなんて聖人なのだろう。役者って凄いなと改めて思わされた。
観終わって『エゴイスト』というタイトルについて誰かと語り合いたくなる。
控えめだけど印象的な劇伴も素晴らしい。
早くも来年の映画賞の賞レースに選ばれる予感。
