白や黄色を身にまとい街を闊歩する様は
なるほど確かに
鎧を装着した騎士という表現が的を射ている。
同性愛が描かれるもののそれは主軸ではなく
人と人との愛について
静かに積み上げ、静かに壊していく、
時の流れを描いたようなヒューマンドラマだった。
そこには綺麗な事情だけで成立するはずもなく、
“性”と“金”が複雑に絡みつく。
むしろ絡むことで、より確かに
関係が積み上げられ、如実に壊されていく。
あまりにきれいすぎる関係性の裏に
あまりに現実的な預金残高。
終わり時の分からない関係性については
本当によくわかる。
あまりにおあつらえ向きであるが
触れずにはいられない
鈴木亮平の演技には
閉口すら憚れるほど唖然としてしまう。
個人的にはかなり見にくいハンディカメラの映像が
しんどかった。
バストアップで手ブレだらけは画面酔いする。