タイ映画、スタッキング競技を題材にしたスポ根モノかと思いきや……。
『ハッピー・オールド・イヤー』のナワポン・タムロンラタナリット監督。
序盤のスピード感からどう展開していくのかワクワクしていたら、どんどんシュールな方向に進んでいく。好みは分かれそうだけど『ハッピー・オールド・イヤー』も独特な展開が味になっていたし、これはこれで個性的で面白い。
タイトルからして『ワイルドスピード』のパロディだけど、それ以外にも様々な有名映画のパロディネタ多めのコメディであり、中身は子供のまま大人になった主人公の成長の話であり、切ない恋愛映画でもある。
パロディ多めながら映像が全く安っぽくなくて、カッコよく撮ったシーンは普通にめちゃくちゃカッコいいし、ふざけてるのにいちいちオシャレな映画だった。
登場人物もみんな個性的で好き。特にスタッキング教室の市川実日子に似てる従業員が良かった。