トムトム

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IVのトムトムのレビュー・感想・評価

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)
4.5
批評家からの評価もボロクソでラジー賞で4冠に輝く「ロッキー4」ですが大好きです。

初めてスクリーンで観た「ロッキー」なのでどれだけ脳天気な作品だとしても僕にとっての「ロッキー」はこの作品です。

その「ロッキー4」をスタローン自ら42分の未公開シーンを含めて94分の映画に再編集した作品です。

これを130分の作品にしなかったのが本当に素晴らしい。

「ロッキー4」が素晴らしいのはもう皆さんご存知だと思うので大きい変更点を。

米ソの国旗をプリントしたグローブが激突して爆発する景気のいいオープニングがカット。

ポーリーの誕生日プレゼントのロボットが完全にカット。

ブリジット・ニールセンの出番が大幅カット。

拍手するゴルビーがカット。

ドラゴの人間性をプラス。

アポロの葬式のエモーショナルを大幅にアップ。

「Eye of the Tiger」がラストに流れる。

そしてアポロとロッキーが何故戦うのかという心理面の描写を大幅に補完しています。
こちらの方がドラマ面の納得感は強いです。

それにしてもスタローンがカッコいい。

それにも増してドラゴのドルフ・ラングレンの肉体の美しさとラスボスとしての風格の素晴らしさ。

さすが人間核弾頭です。

ロッキーとドラゴの心の交流が少し多めに描かれています。

大幅にルックの変わった作品といえその精神は健在です。

やはり夜中に運転しながらロッキーが過去をフラッシュバックしながら流れる「No easy way out」で号泣します。

「Burning Heart」で心が燃え立ち、ロッキーとドラゴ、自然と科学をカットバックしながら「Hearts on Fire」が流れるトレーニングモンタージュシーンで血管ブちぎれるほどヒートアップしました。

今見てもJBの「Living in America」に乗って登場するアポロの死亡フラグ感が凄い。

当時そういう言葉はなかったですが子供心に「あ、コイツ死ぬわ」と思ったモノです。

もう本当に素晴らしいので「ロッキー4」が好きな人はマストで鑑賞です。

そして「ロッキー5」の再評価という局面はやってくるのでしょうか。
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