批評家からの評価もボロクソでラジー賞で4冠に輝く「ロッキー4」ですが大好きです。
初めてスクリーンで観た「ロッキー」なのでどれだけ脳天気な作品だとしても僕にとっての「ロッキー」はこの作品です。
その「ロッキー4」をスタローン自ら42分の未公開シーンを含めて94分の映画に再編集した作品です。
これを130分の作品にしなかったのが本当に素晴らしい。
「ロッキー4」が素晴らしいのはもう皆さんご存知だと思うので大きい変更点を。
米ソの国旗をプリントしたグローブが激突して爆発する景気のいいオープニングがカット。
ポーリーの誕生日プレゼントのロボットが完全にカット。
ブリジット・ニールセンの出番が大幅カット。
拍手するゴルビーがカット。
ドラゴの人間性をプラス。
アポロの葬式のエモーショナルを大幅にアップ。
「Eye of the Tiger」がラストに流れる。
そしてアポロとロッキーが何故戦うのかという心理面の描写を大幅に補完しています。
こちらの方がドラマ面の納得感は強いです。
それにしてもスタローンがカッコいい。
それにも増してドラゴのドルフ・ラングレンの肉体の美しさとラスボスとしての風格の素晴らしさ。
さすが人間核弾頭です。
ロッキーとドラゴの心の交流が少し多めに描かれています。
大幅にルックの変わった作品といえその精神は健在です。
やはり夜中に運転しながらロッキーが過去をフラッシュバックしながら流れる「No easy way out」で号泣します。
「Burning Heart」で心が燃え立ち、ロッキーとドラゴ、自然と科学をカットバックしながら「Hearts on Fire」が流れるトレーニングモンタージュシーンで血管ブちぎれるほどヒートアップしました。
今見てもJBの「Living in America」に乗って登場するアポロの死亡フラグ感が凄い。
当時そういう言葉はなかったですが子供心に「あ、コイツ死ぬわ」と思ったモノです。
もう本当に素晴らしいので「ロッキー4」が好きな人はマストで鑑賞です。
そして「ロッキー5」の再評価という局面はやってくるのでしょうか。