マチャアキ

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のマチャアキのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

理想郷パラダピア🌙
いわゆるロボトミー状態の世界。だからこそできる楽園。そりゃ平和な訳だ。

空に浮かぶ物体を垣間見たのび太のいうユートピアを求めて旅立ついつもの5人。ドラえもんの際限のない財力を見せつけてくれた飛行船タイムツェッペリン号でlet's go!
来るものを拒まずの争いのない完璧なパラダピアに辿り着いた5人は、この理想郷の裏側を知ることになる。パーフェクトネコ型ロボットソーニャ
の背後に潜む三賢人によって思いのままにコントロールされている住人。徐々に洗脳されていくジャイアンたち。洗脳は解けるのか、理想郷は守れるのか。背中の飛行機で空を自由に飛び回りながらそれぞれの自分を取り戻すとこが出来るのか。

乱暴さや意地悪さがなくなったジャイアンとスネ夫。しずかは何かと思ったら強情さ。パーフェクトのび太はもう少し見ていたかった気がする。
結局のところ、この世は色んな考えを持つ人がいて其々を認め合って生きている。という今時すぎるテーマではあるが、はて?ドラえもんの世界観とは最初からそうだったのではないかーと改めて。飛行船を売りに来たゴン助のようなセールスマンの声は山里亮太氏。捲し立てて畳み込んで飛行船をドラえもんに押し付けるのはさすがだ。

いつもより果敢になるのび太、少し優しく友達思いのジャイアン、卑怯で意固地さが増大するスネ夫、より大きく慈愛に満ちたしずか、大概のわがままを聞き入れるドラえもん。全てが割増しに設定されている映画版5人見参である。
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