芸能事務所レプロエンタテインメント主催の映画製作者発掘プロジェクト【感動シネマアワード】でグランプリ(6作品)を受賞した企画の映像化作品。
『真っ赤な星』の井樫彩が監督・脚本を手がけ、海辺の町を舞台にそれぞれ喪失感を抱える男女の出会いと再生を描いたドラマ。
海辺の町で旅館を営む若い女性・中島奈々。幼い頃に家族を亡くした彼女は、自分の気持ちを誰にも打ち明けずに淡々と日々を過ごしていた。9月上旬、休業中の中島荘に、藤井俊太郎という青年が訪ねてくる。俊太郎は1年前に恋人を亡くしており、彼女は死の直前に中島荘に宿泊していたという。俊太郎は恋人の死を理解するため彼女の足跡をたどって町をさまよい、奈々はそんな彼といつしか行動をともにするようになる。