くぅー

ロストクライム -閃光-のくぅーのレビュー・感想・評価

ロストクライム -閃光-(2010年製作の映画)
3.5
あの1968年の三億円強奪事件を、平成に起きたとある事件から真相へと迫るクライム・サスペンス。

が、その事件から三億円強奪事件に結び付くまでが、何だか緩すぎて・・・事実描写よりドラマ部分が強調され、若手刑事の私生活のお色気描写とか、一抹の不安を感じるほど。

肝心の三億円強奪事件の描写も時間を掛けてないので、拍子抜け感は半端なく・・・特に襲われた側のある事実描写は、後半のキーになるのに省略されちまったりと、そんな感じで変に芝居がかった演出は終わりまで続いてしまい、エンドロールが流れた時は正にテレビの2時間サスペンスドラマにみたいな余韻に。

結局は、実行犯グループに警察内部にベテランに若手刑事にと、大事件にいろんな確執を詰め込み過ぎかなぁと・・・三時間近くなってもいいので、伊藤監督にはじっくりと見せて欲しかった。

なお、キャストでは、奥田瑛二が持ち味充分で、渡辺大もなかなかの眼力で奮闘していたし・・・夏八木勲に原田芳雄に、菅田俊に宅間伸や矢島健一らに、烏丸せつこから川村ゆきえの芸達者な面々のサポートはナイスだった。
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