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バッドサンタのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

バッドサンタ(2003年製作の映画)
4.0
酒と女が大好きな前科者のウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)は、毎年サンタクロースの格好をして、妖精に変装した相棒のマーカス(トニー・コックス)と共に、クリスマス・シーズンのデパートで勤務しつつ金庫泥棒を働いている。
今年は、アリゾナ州フェニックスのデパートに狙いを定めた。
2人を迎えたマネージャーのボブ(ジョン・リッター)は、ウィリーの最悪の勤務態度に呆れ果てるが、マーカスの口車に乗せられてクビにすることができない。
荒れた日々の中でウィリーは、サンタ好きのセクシーなウエイトレス、スー(ローレン・グレアム)と付き合うようになる。
しかしある夜、定宿のモーテルに捜査の危険を察したウィリーは、サンタの客としてよく来ていたイジメられっ子の太った少年キッド(ブレット・ケリー)の家に身を隠すことになる。
ボケた祖母と大邸宅で2人暮らししているキッドと、ウィリーの間には、奇妙な心の交流が生まれていく。
そんな時、デパートの警備主任ジン(バーニー・マック)がウィリーとマーカスの正体を調べ上げ、泥棒を見逃す代わりに、分け前を半分よこせと脅してきた。しぶしぶ承諾した2人は、いよいよ金庫破りを決行。ちょいワルサンタのウィリーは、キッドにどんなクリスマスをプレゼントするのか?
酒浸りで金庫破りしかしてこなかったろくでなしのウィリーが、デブでいじめられっ子のキッドと交流する中で自分を頼ってくれたキッドに心を許し、「自分と同じように惨めなキッドを救うことで、惨めな自分の人生がましになるかもしれない」とウィリーがキッドに喧嘩のやり方を教えたりする贖罪と再起を懸けた献身、ちょいワルなサンタが憎めないビリー・ボブ・ソーントンの魅力、テリー・ツワイゴフ監督らしいひねったユニークな感じのクリスマス・コメディ映画。
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