風来坊

山猫は眠らない9 ローグ・ミッションの風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
なかなか味わいのあるオープニングクレジット。前作から監督が交代して前作の重みがある感じから比べて、軽快な音楽を使用した演出など全体的にノリが軽くなった印象。

完全にベケットの息子とレディ・デスとゼロを中心の展開で、山猫は眠らないはこの人のトム・ベレンジャーさんの出演はありません…。
多分、トーマス・ベケットと孤高のスナイパー路線と決別して、チームでの活躍路線でシリーズ化したいのだろう…。

前作で爪痕を残したレディ・デス役の秋元才加さんが続投。今回も眼力と強面ですっかりレディ・デスが板についてました。
しかし…次回作の10でレディ・デスのキャラは続投ですが秋元才加さんは降板とのことで残念…。最近、出産をしたとの事でオファーがあったとしても妊娠中で出演出来なかったのかも知れない。

ブランドンの活躍というより、今回はチーム戦になっていて好みが分かれると思います。
劇中の音楽は完全に監督の好みだと思うが、場面に合ってないところもありましたね…。レディ・デスの背景やチームのドタバタは面白い。

アクションはスローモーションで誤魔化しなど前作よりは低下してますが、それでもベタなB級アクション演出は嫌いではないですね。
展開もB級アクションでありがち、コメディ色で場を持たせている印象。
しかしながら…やっぱり山猫は眠らないは孤高のスナイパーのお話なので、雰囲気に重みと渋さが無いと…。

コメディ寄りのチームアクションとして悪くはないのですが、山猫は眠らないとして観るとこれじゃない感が強い…。
次作の10も同監督なので同じ路線なんだろうと思うと個人的には期待出来ないですが、結局このシリーズは好きなのでまた観てしまうと思います。
風来坊

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