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パリの記憶のsonozyのレビュー・感想・評価

パリの記憶(2022年製作の映画)
3.5
フランスの女性監督アリス・ウィンクール作。
主演ヴィルジニー・エフィラ。
原題『Revoir Pars』=パリを再訪する/思い出す

2015年のパリ同時多発テロ事件に着想を得た(監督の弟さんがその被害生存者でもある)作品とのこと。

ラジオ局でロシア語の同時通訳をしているミアは、同居中のパートナー 医師のヴァンサンと店で夕食をとっていたが、ヴァンサンが病院に行かねばならなくなり退席。
ミアはバイクで帰宅途中、大雨となり、目に止まった賑やかなビストロに雨宿りに入る。

しばらくして店を出ようと出口に向かった時、銃声と共に前を歩くカップルが倒れ、次々に銃声と悲鳴が。ミアは近くのテーブルの下で息を潜めるが、近くの客たちは次々に撃たれる惨状に。。

ミアは、運良く脇腹の負傷だけで済んだが当日の記憶を失っている。
黒のライダースジャケットとジーンズ姿で、トラウマと闘い、失った記憶を取り戻すことにもがくミアを演じたヴィルジニー・エフィラ、バイカー姿もお似合い。やはり素敵です。
本作では、仏/セザール賞、ベルギー/マグリット賞で主演女優賞を受賞してます。

ミアと同じく被害生存者の男トマ(ブノワ・マジメル)との交流。
両親を失った少女フェリシア(ナースチャ・ゴルベワ・カラックス ※レオス・カラックスの娘)のあの絵の前での表情も印象的。
そして、沁みるラスト。

トレーラー
https://youtu.be/TgvvxXr_Vrc

地味めな作品ではあるので、日本公開はどうでしょう?
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