「キャロル」や「アイム・ノット・ゼア」などでお馴染みのトッド・ヘインズ監督作。撮影をエドワード・ラックマン、衣装をサンディ・パウエルが担当した（2人は「キャロル」でも同担当）。
時は1957年。コネチカット州で優雅に暮らすキャシーは、ある日夫の秘密を知ってしまう。その後、黒人の庭師レイモンドと知り合い、次第に打ち解けていくが…。
舞台となるのは黒人差別が横行する時代。
キャシーとレイモンドが話をするだけで、変な噂を立てられ、
突然コミュニティから外されるという、とても生きにくい時代である。
「エデンより彼方に」と「キャロル」には共通項がとても多い。描かれている年代、様々な偏見、上手くいかない夫婦関係、身分差のある恋…。
私は「エデンより彼方に」よりも「キャロル」の方が好きではあるが、映像の美しさや素敵な衣装の数々、言葉の美しさ…
偏見がありつつも美しい時代を描いた両作、是非どちらも観ていただきたい。
