ちゃくろねこ

エデンより彼方にのちゃくろねこのレビュー・感想・評価

エデンより彼方に(2002年製作の映画)
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肌の色、性別、生活水準、性的指向など、表面的な部分でしか他人を判断せず、簡単にジャッジしてしまう人って、いつ何処にでもいるよねぇ。
その人にとっての‘‘常識’’(大抵ものすごく狭〜いものに過ぎない)から外れた誰かを、イジメたり非難したりする。放っておいてくれればいいのに。
そういうものに囚われず、人間の本質を見ている人ほど、思いがけない言葉を浴びたり状況に追い込まれたりして、傷付くことになる。
本作は差別や偏見の色濃い50年代が舞台だけど、現代でも人間のそういう面って、全く変わらないね。

後の「キャロル」にも通ずる、風景や色彩の鮮やかさと50年代ファッションが印象的。ジュリアン・ムーアが、全編ずっと可愛らしくて見惚れる。
魂レベルで共鳴できるような相手に出会えるのは、本当に素晴らしいこと。キャシーとレイモンドは、お互いが一生の宝物になるだろう。
フランクは…ありゃすぐ別れるだろう(笑)
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