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マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺のTSのレビュー・感想・評価

2.8
短文感想 64点
『博士の異常な愛情』並、いやそれ以上に長いタイトルの今作。タイトル以上の何者でもなく、18世紀末のマラーの暗殺を精神病棟にいる人たちに劇で再現させるというもの。そこにはサディストの語源にもなった人物、マルキ・ド・サドが指示をしていたのだが。。とにかくそのシーンを淡々と何度も行うためやや退屈であるし冗長的。ただ、溜まりに溜まった病人たちが最後に狂い出すラスト5分が凄まじい。ここのために二時間病人たちとともに観客も耐えてきたといっても過言ではないでしょう。タイトルがあまりにも長いので、購入したブルーレイには単に『マラー/サド』と表記されていた。何やら高尚なものを見た気はしましたが、あまり良さはわかりませんでした。残念。
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