このレビューはネタバレを含みます
小さい広告代理店を舞台にしたループもの。
『左利きのエレン』や『気まぐれコンセプト』で広告代理店あるあるを履修しているとより楽しめるかと。
一つ上の上司に信じてもらえないと抜けられない設定とキャラの行動にも妙な説得力がある。「自分だったらどう説得するだろう」という妄想も捗る。
登場人物たちは気づいていないが、この作品の主人公は社長ではなく「吉川朱海」である。
作中では「漫画を完成させられなかった社長の心残り」が原因であると思い込んでいるが、おそらくループの本当の原因は彼女であり、漫画制作を通じて心変わりしたことで、前に進めるようになったという話なのだろう。
みた直後はモヤモヤしたが、そう考えるとスッキリした。