犬里

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたの犬里のレビュー・感想・評価

3.5
南北統一問題を背景にしたコメディ。南北問題は複雑な政治問題なのだけれど、それを題材として笑い飛ばすコメディにしている点に韓国のたくましさを感じる。
給水ポイントで南北の軍人同士で仲良く酒盛りしたり、入れ替わった軍人が相手国に行って初めて見えるものがあったり、ほっこりするシーンがあるのも印象的。国境により隔てられているけど、もとは同じ民族の人たちで、個人同士は普通に仲良くなれるんだという、当たり前のことを改めて感じた。
韓国の人は北朝鮮を「北韓」と呼んで、北朝鮮の人は韓国を「南朝鮮」と呼んでるんですね。「統一というのはいつでも会えるということだ」という台詞にジーンときた。
字幕の日本語もノリが軽い砕けた日本語で面白く、松尾スズキの監修の効果なのかなと思った。

特に笑ったシーン
・ゲームして陣地変えるときに「国境越えちゃう!」てハッと気づいて戸惑うシーン
・「ハムフン」をとっさに「ハンブルク」と言ってドイツ語で乗り切るシーン(伏線回収が最高)
・士官学校に推薦され、虚無顔でトラックで送られるシーン
犬里

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