こうだい

サンダーボルツ*のこうだいのネタバレレビュー・内容・結末

サンダーボルツ*(2024年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

『MCU』シリーズ第57弾!

序盤の四角関係の構図が斬新で見応え抜群!次々と入れ替わり立ち替わる戦闘シーンが観ていて楽しかった。そしてあっという間にタスクマスターが死んだことにはびっくり!コピー能力は敵としては魅力的だったけれど、味方としてはオリジナリティが無くて扱いにくかったのかしら。

この6人チーム、すぐディスり合う所も、少し仲良くなって認め合ったり慰め合う所も、ユーモア満載の会話も、全てが最高!メンバーのバランスが絶妙すぎる……!大統領が赤い怪物になって暴れたネタと、エレーナがウォーカーを家族ネタで刺すシーンが好き。

本作のヴィランはキャプテン・マーベルすらも遥かに凌ぐ強さのセントリー。5人がかりでも手も足も出ないほどの圧倒的な無敵戦闘シーンが良き。ボブとは対照的に、調子に乗っちゃってるのもいいよね。セントリーにボコされてアベンジャーズタワーから5人で逃げ出すシーンがかわいくて大好き。

さらに、人を一瞬で影にするチート能力を手にした覚醒セントリーさん。ボブの感じる虚無に共感できるエレーナだからこそ、彼に寄り添い、救えたというのが素晴らしい。「1人じゃない」と言ってみんなで抱きしめるシーンが泣ける。

苦しい過去を持つエレーナ、消えていた5年の間にナターシャが亡くなったのも辛すぎる……。「1人で寂しかった」とアレクセイに吐露するシーンには目がうるんだ。普段はひどい生活のアレクセイだけど、エレーナに言葉をかける姿はしっかりと父親だった……。

そして、まさかまさかの”ニュー・アベンジャーズ”結成!ヴァルのいきなりの発表に「はっ?」となったけれど、実際の新聞でも同じこと思われてたのは面白かった(笑)

ポストクレジットでサムが”ニュー・アベンジャーズ”のことを全く認めてなくて、取られないように商標権の申請してたのがおもろい。しかもまさかファンタスティック4に繋がるとは!!!こんなに早く回収されるのはかなり久しぶりなのでは?

マルチバース・サーガだからこその複数軸での大量生産も面白かったけれど、MCUなら映画だけでも十分やれるので、ここからの建て直しに期待大。そういう意味では『ブラック・ウィドウ』さえ視聴済みならば、予習の必要もない上に非常にまとまりが良く、本作はリスタートにぴったりの作品でした。

IMAXレーザーGT字幕で鑑賞。
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