サクチューン

サンダーボルツ*のサクチューンのレビュー・感想・評価

サンダーボルツ*(2025年製作の映画)
5.0
本当に待ってたのは、等身大の『僕らの』ヒーローだったのかもしれない


姉を失い失意の中仕事をこなす主人公は日々空虚の中仕事に向き合っていた。
そんなある日、ある施設を攻略する任務が言い渡されれたのだった。
そこでかつてヒーローと敵対したり、ダークヒーローをしていたならず者集団と出会うのだが…。
から始まる本作。

足りないものだらけのならず者集団『サンダーボルツ』。

アヴェンジャーズにいた『ビジネス成功したスーパーロボットアメリカン』や『異世界の神である王様』『正義に忠誠を誓う超人軍人』とは違って足りないものが多すぎることから、自身の存在やその在り方に悩みます。

その悩みがMCU映画の一般的な感想である『遠くから見た、なんかすっげぇヒーローだな』感をリセットし、『一般人である私たち』に寄り添って肩を組んでくれているような感覚を与えてくれました。

確かに映画の尺に対して悩みの部分を十分に焦点を当てているため、派手な戦闘は若干の圧縮を感じてしまうでしょう。

しかし鑑賞後『精神性』重視のヒーローあってもいいんだな。
だって『俺らのように悩み立ち上がるのが普通のヒーロー』なんだから。

そんな気持ちにさせる、身近なヒーローでした。

とても、気持ちが動かされるMCU映画でしたのでぜひご鑑賞してみてはいかがでしょうか!