宮松と山下の作品情報・感想・評価

『宮松と山下』に投稿された感想・評価

や

やの感想・評価

3.3
何処が本当かわからなくて、何回か心臓止まりかけた
『宮松と山下』
過去の記憶を失った端役専門のエキストラ俳優・宮松のもとをある男が訪ねてくる。件の件はさておき、香川照之の作る間合いに否応なく引き寄せられる。名もなき数多の人生を生きる刹那の浮遊感と、空いた役を埋めるという確かな感触の同居が、彼に同一性を与え、彼を存在せしめる。
sho

shoの感想・評価

3.4
香川照之がいなければ成り立たない映画だなぁ、それくらい細やかな抑えた演技が素晴らしかった。ドラマだと変顔とか怒鳴るシーンとか多くてそのイメージあったけど。

エキストラの仕事と記憶喪失の男は画面越しに見たらどっちがどっちか分からなくて、あ、そっちかってなるのは楽しかった。ただストーリーにあらすじ以上のインパクトはなかった。

中越典子と津田寛治の2ショット出た瞬間に只者ではない感あった笑

2022年 164作目
最初から、誰かを演じるシーンが続くので、「これが宮松なのか、」と思ったら、役。「ああ、これが宮松か、」と思ったら、役。「今度こそ宮松?」と思ったら、また役。ようやく彼を知る人が現れても、「山下」という名前がついただけで、彼はやはり何者でもなくて。
なんとなく自分を思い出しそうかな、という時の顔の筋肉や頬の動き。何か、思い出したくない過去なのか…なんて思わせる。
どうやらタクシー運転手だったらしい、どうやら野球が上手いらしい、どうやら煙草を吸うらしい…そんな昔の自分の特徴を少しずつ知らされ、少しずつ追体験するうちに、 パッ と蘇る。その時の表情ったら…もう。
そんな過去も、もう遠い遠い昔になってしまっていて。彼自身の過去の人生も、彼が演じてきたしがない脇役の中の1人としてファイリングされ、きっと、まだまだ多数の人生を経験していくんだろうな。最後の表情が、心なしか明るくて安心した。
切られ役の香川照之
路線バスに乗る香川照之
オドオドした香川照之
オドオドした風の香川照之
良かったです。

観る者の思考を揺さぶる展開はとても良かったですが、
劇伴が不穏を煽ってくる割にはそうでもなかったりでちょっと残念。

最後の妹のセリフは無くても良かったのでは。
それまでそういった説明文めいたセリフは言わない映画だとおもって観ていたので、違った良い回しや表現でもよかったかなと思った。

劇場で観てよかったです。
karubi

karubiの感想・評価

3.8
佐藤雅彦含む、5月、の作品ということで雅彦ファンとして見てきました。

実験映像的なものではなく、これはちゃんと映画。90分近くあればそりゃそうか。

香川照之演ずる、記憶喪失したエキストラ俳優のお話。どこまでが芝居で、どこから現実なのか、その境目が分からない感じがとても面白いです。香川照之の演技の上手さって、本当はこっちなんだよなぁ。
手法から面白さを考える監督集団ならではの映画でした。
2022.11.27@シネクイント
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