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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのtodoのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

人に話す大切さと、優しさの怖さを感じました。

誰かに話を聞いてもらうことで、
その人を傷つけてしまうかもしれない。
またはその人の反応によって自分が傷ついてしまうかもしれいない。
だからぬいぐるみと話すという。
優しくも逃避的な行動。
誰かに話すことの重要性を考えさせられました。

七森くんと麦戸さんが対話するシーンは一見感動的にも見えましたが、逃避的な側面を肯定しあい、互いに社会に対して目を背けながら生きていくことを助長するような見え方をしてしまい、個人的には見ていてしんどくなってしまいました…

部長の「優しさは無関心の裏返し」というセリフや白城さんの「傷ついていく七森と麦戸ちゃんたちを、優しさから自由にしたい」
というセリフからも、彼らの優しさの危うさを暗示しているように感じました。

今この瞬間自分が見ている世界で優しくなれたらなと思い、学ばされました。

映画の演出としても、ぬいぐるみ視点での画角や音声の聞こえ方など、斬新で面白い撮影をしており、非常に興味深かったです!
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