カンヌ映画祭で初めて公式部門を3つも受賞してしまった作品。
コーエン兄弟が彼らの独特な作風を確立させた作品という意味では確かに記念碑的な映画で、この独特な世界観を味わったら強烈なインパクトが残ることは必至だし、公開当時見ていたらとんでもない作家が現れたと確実に興奮したであろうけど、それでもさすがに少ない部門を3つも受賞させるってのはやりすぎだったと思う。
というかこのときポランスキーらが3部門受賞なんて前例を作ってしまったから、クローネンバーグのときもリヴ・ウルマンのときも同様の出来事が起こってしまったんじゃなかろうか。