バートン・フィンクの作品情報・感想・評価

「バートン・フィンク」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

4.2
この物語は、ひとりの才能あふれる劇作家の若者が、邪悪な存在に触れ続けてしまったことで、その邪悪さにからめ取られてしまった物語と言える。ひとりの才能あふれる劇作家バートン・フィンクは、永遠に凡庸の枠に閉じこめられてしまった。もう二度とそこから出られることはないだろう。

筆が進まずに苦悩するバートンは、三人の男たちと出会う。三人の男たちは、みな親切そうな表情を浮かべているが、その顔の下に冷酷さや残忍さを隠し持っている。あるいは邪悪さとも言えるだろうか。バートンは三人の男たちの邪悪さに少しずつ冒されて、その才能を削り取られ、激しく損なわれてゆく。この物語は、その過程を描く。

そういう意味で、映画『バートン・フィンク』は、非常にグロテスクで後味の悪い一本だ。
火事はこわい
noroyu

noroyuの感想・評価

3.8
正直言ってお話はあんまりわからんのだが、かっこいいカット(撮影ロジャー・ディーキンス)がたくさんある。

「炎の中でデブの殺人鬼が刑事に向かってショットガンぶっ放す」これだけで満たされるものがある。

しかしコーエン兄弟これで全部観たかなと思ったが「未来は今」「レディキラーズ」「ディボースショウ」「シリアスマン」と微妙なやつがまだ4本も残っていたという。
けっこう観たつもりなんだけどな...。もうちょっとがんばるか。
taka

takaの感想・評価

2.9
コーエン兄弟、タトゥーロ。お馴染みです!
ku373

ku373の感想・評価

2.5
早口でまくしたてる都会人
暑さで溶けるクロスの糊
屈託なくからみすぎるホテルの隣人

描写がとがってて飽きなかった。
WOWOWで録画した(ミラーズ・
クロッシング)を少しだけ観る。

ジョン・タトゥーロはこの頃から
しっかり気持ち悪いし、
スティーブ・ブシェミはこの頃から
しっかり面白い顔をしている。懐かしい。
休日にゆっくり観よう。

コーエン兄弟作品。
でも僕の中で忘れられないのが、やはり
(バートン・フィンク)。92年公開作。
映画館で鑑賞。

難解、謎映画っていっぱいあるじゃ
ないですか?ドニー・ダーコとか、
マルホランド・ドライブとか、
一回観ただけじゃちょっとわからないやつ。
言ってしまえば、この映画もソレなんです。

けど、それ以上に惹きつけられる、
世界観とパワーがこの映画にはあります。

確か女の子と映画観に観に行ったんです
けど、よくこの映画をチョイスしたな
と、当時の自分に会えたら、ぶん殴った後、
『よくわかんないけど、ブラボー!』と
猛烈なハグしてやりたい。

いや、たくさんのメタファーが
あるんですけどねー、
本当に面白かったんですよねー。
面白いという表現が正しいのか
わからないですけど、凄かった。

もうジョン・タトゥーロの顔芸?
そしてジョン・グッドマン!!!
もうインパクトがあり過ぎて、
スクリーンに釘付けだったなぁー。
ほとんどのシーンを鮮明に覚えてる。

だから、ファーゴやノーカントリーで
オスカーを獲っても、コーエン兄弟は
僕の中では、(あのバートン・フィンク)の
監督さんなんですよねー。いつまでも。

史上初めてカンヌで三冠を受賞した
記念碑的な作品でもある。
mtmg

mtmgの感想・評価

3.3
難解な映画の中にも好きな映画はあるけどこれはあんまり合わず。だから何なんだという感想。解説を読むとメタファーの嵐のようだが、結局分かりやすい映画が好きなだけかもしれない。
hiro

hiroの感想・評価

4.5
コーエンの中で一番好きな作品
まるで夢を見ているようなあの気だるさがたまらん
ろ

ろの感想・評価

4.8

「まったく人間は無礼で残酷だよ」

おもしろかったなぁ。
奇妙で、ヘンな、おもしろい映画。

出てくる人みんな、ちょっと気味が悪い。
ヘラヘラしたり、ニヤニヤしたり。
で、すごい早口。
だからフィンクと一緒にこちらも圧倒されて取り残されるような感覚。不安になっちゃうね。

ニューヨークからハリウッドへ。
主人公のバートンフィンクは映画のシナリオ書きにくる。
それで安いホテルに泊まる。
夏の暑い日でね、扇風機まわしても汗がダラー落ちてくるような蒸し暑さ。そのせいで壁紙が剥がれちゃう。糊がベタ~ドロ~っと手につく。
そんなまとわりつくようなクセがありますよ、この映画。


隣の部屋のセールスマンにアドバイスもらっても、レスリング習っても、シナリオが進まない。プロデューサーにはせかされる。ああ、どうしようどうしよう。焦りますね。
それで、作家の秘書の女を呼び出す。
一夜を共にしてしまう。
翌朝、蚊の気配にハッと目が覚める。
掛け布団をペラっとめくると、女の背中に蚊が一匹おるの。
それをバシッと叩きます。
すると女は…。


あれだけ「芸術家先生!」言うて靴にキスなんかしてきた映画会社の社長が、「君はダメだ」と手の平を返す。フィンクは虚ろな目で唖然とする。
そして歩く波打ち際。
あれはクククと笑っちゃうような、なるほどと唸っちゃうような、おもしろいラストでした。





久しぶりに淀川さんの本を読んだので、ちょっと淀川調でお届け。

コーエン兄弟の映画、これが初めてかな。
半年後、夏ぐらいにまた観たい一本です。






※コメント欄 自主閉鎖中m(__)m
>|