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ダーリンズのBaadのレビュー・感想・評価

ダーリンズ(2022年製作の映画)
3.6
シャー・ルク・カーンのレッド・チリ・エンターテインメント・プロダクションの制作によるネットフリックスオリジナル映画。ここは毎回手堅い線を狙ってきて危なげがない。

主演女優のアーリヤーのプロダクションとの共同制作とのことで、彼女もプロデューサーに名を連ねている。題材的に劇場公開で興行収入を上げることは難しいと踏んでの決断か?

アーリヤーをはじめ主な役者さんたちが芸達者なのでありがちな話でも動きやデザインに華があってみやすかった。

イスラム教徒の中流のコミュニティーの住宅でのDV絡みの事件というのは初めてなので新鮮。母娘共に料理が上手で母親はケイタリングを始めたりしている中での娘の夫のDVがすごいのだが、離婚しても生計たちそうな上に周囲にDVの件は周知されていて援助も得られそうなのに、ここまで我慢する?というのは結構なぞで、途中のラブラブシーンなどは少し間伸びして感じられました。

ベジではなく、しっかり肉を使った手の込んだ料理が見ものでしたが、これだけきちんと美味しそうなもの作っている主婦って、今まで見た映画の中で一番という気がした。
(インド映画、男性の料理って、結構きっちりと撮っていることが多いのだけれど、主婦が料理できるのは当たり前なのか、ここまで細かく美味しそうに撮れているのは初めて)

ラストの締めかたはこの手の話としてはとてもよくできていました。

DV描写はちょっときつめですが、手堅く楽しめる映画でした。

ラストに関しては、くりふさんのレビュー読んで少し考えたので、ネタバレレスにて付け加えておきます。

(2022.8.18更新)
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