Yellowman

バルド、偽りの記録と一握りの真実のYellowmanのレビュー・感想・評価

4.2
?が多い理由は

「レヴェナント」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」などで、知られるメキシコ出身の監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、自伝的要素?も盛り込みながら、ある一人のジャーナリストの男のノスタルジーとミドルクライシス?に陥った現実と非現実の世界が交差して行くヒューマンコメディ?な作品。

ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリストでドキュメンタリー映画製作者のシルベリオ・ガマは、権威ある国際的な賞の受賞が決まり、母国メキシコへ帰ることになる。しかし、何でもないはずの帰郷の旅の過程で、彼は、自らの内面や家族との関係、自らが犯した過去の問題とも向き合うことになり、そのなかで彼は自らの生きる意味を改めて考える事に

65mフィルムで、撮影された画の構築感に圧倒される。自然もそうだが、病院の待合室に座る主人公を収める構図などがたまらない。
撮影監督が名作「デリカデッセン」やデヴィッド・フィンチャーの「セブン」最近では、アダム・サンドラー主演の「アンカット・ダイアモンド」などで知られるダリウス・コンジと聞いて納得。な事もあり、今年のNetflixのアート枠に入るのか、知らんが先行劇場公開されたのではと思う。ストーリーは、一応あるが、真面目に観るのをおすすめしない。何せ、現実と夢?幻?がどんどん交差して行くからだ。私は、途中で気づいたが、監督が自伝的な事をモチーフにしている為か、遊んでいるんだなと。「バードマン」の時から思ったが、映画を知り尽くしている監督ならではの”遊び”をやるもんだから、観てる側は?となる。だが、そもそも映画に意味なんてないのだからと言わんばかりに、観てる側を圧倒させる画の構図の応酬でひたすらまいる。
Yellowman

Yellowman