まさなつ

バルド、偽りの記録と一握りの真実のまさなつのレビュー・感想・評価

3.6
イニャリトゥ監督の頭の中。

監督自身をモデルにしたような主人公。イニャリトゥ版、「8 1/2」って言われているのは、まあ分かりますが、あの映画の方が派手ではありませんがセンスは感じます。前半の感じはホドロフスキーの方ですかね。マイルドなホドロフスキー(笑)。

アメリカで成功して、二度もアカデミー賞監督賞とっても、こういう自由にプライベートなことを撮るなら、思うのはやはり故郷のことなんですね。メキシコが抱くアメリカへの反感が、もうそのまま出てます^_^ そして、赤裸々なまでの自己表現。観ていて楽しいかと言うと、ちょっと微妙ではあります。

有名監督になると、自分の頭に浮かぶイメージを、そのまま映像化したくなるんですかね。とにかく贅沢な映像に溢れてます。やりたいこと、やらせてもらって、監督は満足なんでしょうね。かなり偏りは感じますが、、^^;
まさなつ

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