このレビューはネタバレを含みます
ルカ・グァダニーノ監督の作品は『サスペリア』のリメイクしか観てないけど、映像の良さには流石だなあと思わされた。ズームの仕方なんかはすごく好み。
ただ、全体的に美しく美しく撮ろうとしている感があまりに強くて(カニバルの描写自体はエグいけど)、そこがあまりハマれなかった。多分サリーへの救いがなかったからな気がする。
主人公に対しての行為なんかは勿論容認されるものではないけど、彼に対してあまりに冷酷ではないかな。シャラメがああなる世界線もあったろうに。マイノリティの中でも良心的な美しい(若い)人たちの映画、みたいな感じに映ってしまうのよな。と書きつつ、最後マレンがサリーの臓物を食べたのは鎮魂なのかなと思ったり…。
テイラー・ラッセルが可愛くて、あの子になら指の一本や二本あげれるなあと思った。
