A8

ボーンズ アンド オールのA8のレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
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あと二日で終演してしまうとのことで、終電だろうと気にせずティモシー目当てでこの作品を観た。
テーマが食人、、R18、、ということで重いことを覚悟してこの作品に臨んだがその予想はいい意味で外れた気がした。
確かに実際に人を食している場面が描かれたり心臓飛び出そうなビックリする場面もあるが、彼らこのようにして生きなければならない運命その運命の残酷さや苦しさ辛さが滲み出ており感情を揺さぶって揺さぶって揺さぶるような作品であった。
人を食べる、殺してしまう。それは殺人かもしれない、、しかし彼らは本能でありライオンがシマウマを食べるそんな感覚を思い出したが人間社会で生きる上でそんなことは通用せず普通には生きることのできないのであった。
マレンとリーはそれぞれ匂いで同人族と理解、そして似たもので壮絶な歴史を背負っていた。そして自然な流れかのように定めかのように旅に出る。
その中で描かれる自然が映し出される美しさをコントラストするかのようにいやそうではなく彼らを包むかのような暖かさ雄大さを感じた。
ティモシーそしてテイラーではなかったらこの作品はおそらくみるのは辛かったかもしれない。そのくらい彼らの存在感、そしてしっかりと彼らはマレンとリーになっていた、、彼らの生きている姿が溢れて出ており、美しさをも感じるものとなった。
彼らの推測すらしなくても伝わってくる重い歴史を彼らがお互いを理解そして包もうとしていく過程で徐々に硬く締められた互いの蛇口が緩まっていく、、その時彼らの歴史がそして感情がついに、、、その描き方やストーリーも素晴らしく夢中にさせ重い内容にも関わらず美しさや感情を揺さぶる作品になっていた。
また彼らの葛藤や苦しさを遥か遠いものではなく多くの人に伝わるように描かれていた。
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