性と死の絡み方がどこを切り取っても完膚なきまでにスピッツのそれで、深夜に目が冴えまくってしまった。夜を駆けるとか惑星のかけらとか、なんなら青い車、愛のことば、あの有名な大鬱名曲ロビンソンまでよぎるくらい世界観が一致していて動揺した(あくまでもファンの感想です)(トレント・レズナーのサントラは最高です)。
親からの拒絶という共通点で孤独を舐め合うカニバリスト男女2人の逃避行。自分たちはマイノリティであり、他人の血肉を貪らないといけない罪悪感に駆られながら人を殺すという点では、ボニー&クライドとは大きく異なる。因果応報な展開も『セブン』レベルで悍ましく、合間合間に差し込まれるホラー要員も気っっっっっ色悪い。そして何よりもマレンの母の現在と手紙ね......あの行動は、拒絶ではなくて"自分と同じ怪物になってほしくない"という愛だったと信じたい。
無邪気な時間と残酷な時間が交互に訪れる耽美さ、からの、愛による解放!!!そして朝ぼらけの2人!!!とにかく草野さんに観てほしい!!!(スピッツファンの叫び)