子供を海辺に放置して死なせてしまった母親を裁く裁判、平行して同じ境遇を感じる一人の女性、この二人が主軸となり女性が現状生きていく辛さを描いている作品。
実話をベースにしているけど裁判の行方よりも、周囲の偏見が影響で精神的に追い詰められた一人の女性をあなたは裁きますか?っていう問題提起が芯なので鑑賞しててモヤモヤが溜まります。
フランスは間に人がたって細かくケアしてくれるって聞いてたけど、今回の主人公のケースはひきこもっていて社会にすら触れていないレアケースだから周囲の人は対応が出来ていなかった、というのが赤ちゃんの命を救えなかった一番の原因だと思うね。
映画com参照
我が子を殺した罪に問われた女性の裁判の行方を実話を基に描き、2022年・第79回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞を受賞した法廷劇。
フランス北部の町サントメール。女性作家ラマは、生後15カ月の娘を海辺に置き去りにして死亡させた容疑で逮捕された若い女性ロランスの裁判を傍聴する。セネガルからフランスに留学し、完璧なフランス語を話すロランス。被告本人や娘の父親である男性が証言台に立つが、真実は一体どこにあるのかわからない。やがてラマは、偶然にも被告ロランスの母親と知り合う。
「私たち」などのドキュメンタリー作品で国際的に高く評価されてきたセネガル系フランス人監督アリス・ディオップがメガホンをとり、作家マリー・ンディアイが脚本に参加。「燃ゆる女の肖像」のクレール・マトンが撮影を手がけた。
2022年製作/123分/G/フランス
原題:Saint Omer
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2023年7月14日