逆張りをするわけじゃないですが、めちゃくちゃ面白かったと同時に無茶苦茶鬱になった。
社会が生み出したジョーカーのその後…ジョーカー崇拝に熱狂する人々をよそに、アーサーは哀しき世界へ。
孤独と愛への渇望が彼を苦しませる中、進んでいく裁判で“本当の彼”が見えてくる。
悲しすぎる幕引きに呆然となった。
なぜミュージカルにしたのか。
する必要ないという声が多いけれど、明確にジョーカーを分裂させるためにはこの手法が一番分かりやすいし、妄想の中ということで何でもできたんだろうなと。
だからこそ、最後のハーレイとのシーンで確実にドン底に落とされる。恐すぎる。
『ジョーカー1,2』では、一貫してアーサーを描いており、テーマも一貫している。
社会に生み出されるジョーカー。社会によって殺されるアーサー。
この1と2の対比構造がすごい。
この映画がアメリカでは大不評というのは、いかにも。
そしてそれは物語でも描かれているそのまま。
やはりダンサー・イン・ザ・ダークを思い出す。