このレビューはネタバレを含みます
『スパイダーバース』の系譜に連なる作品。
3Dアニメだけどスケッチみたいな手書き要素があって、さらにクレイアニメっぽい質感も見受けられた。
同じ系統の『長ぐつをはいたネコと9つの命』は絵画的なタッチが取り入れられたし、どちらもちゃんと新しい要素があって良い。悪い意味での後追いにはなっていなくて。
ストーリーも好きで、特にタートルズの四人が未熟者としてしっかり描かれているのがとても良かった。
悪を倒そうとする理由は、人気者になりたいから。
他のミュータントたちと戦う決心をしたのは、エイプリルに急かされたから。
怯えることなくスーパーフライと真っ正面から戦えたのは、ロックステディたちが流れを作ったから。
怪物と化したスーパーフライに立ち向かったのは、お父さんに説得されたから。
そこから仲間たちがやられてミュータントたちが敵だと報道されて、いよいよ戦う理由が無くなった時に、誰に説かれるでもなく自分たちで立ち上がったタートルズとそれを導いたレオナルド。溜めに溜めた分、最高のシーンだった。
市民の人々がミュータントたちと一緒に立ち向かう場面もめっちゃ良かった~。もう少しゆっくり描かれていれば泣いてしまうところだった。
ライミ版『スパイダーマン2』や『アメイジング・スパイダーマン』に似た展開だけど、スパイダーマンより受け入れられるのは難しそうな存在だもんなぁ。
てかミュータント全員子どもの頃かわいすぎる。敵のミュータント初見時は全員恐ろしかったけど、子ども時代みた瞬間めっちゃ愛おしくなった。