ひろゆき

ちひろさんのひろゆきのレビュー・感想・評価

ちひろさん(2023年製作の映画)
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銀幕短評(番外5本をさくっと)

「ちひろさん」
2023年、日本。2時間11分。
総合評価 62点。

本作は平板ですね、今泉監督。なんというか生煮え映画だ。
いい役者をあれだけたくさん投入しても、ものがたりを うまくかたれないとは。
でも学生役の女の子はとてもよかったな。豊嶋花さんですね、覚えましたよ。


「痛くない死に方」
2019年、日本。1時間51分。
総合評価 66点。

終末医療のはなし。
もし高齢で もうこれ以上長生きしなくてもいいや と生に見切りをつけたとき(「PLAN75」のようなとき。あの映画すばらしいですね)、たとえば心不全で無性に苦しくて ああ自分はこれでやっと絶命するのかと地に倒れた場合、救急車を呼んでは ぜったいにいけない。
もしそうすれば、かけつけた救命隊員はあなたを確実に医療機関(つまり病院)に搬送し、そこにいる医療従事者は、あなたの生命を救うためにあらゆる手をつくす、総力を挙げて救命処置をほどこす。なぜなら いったん受け入れた患者を何とか延命させることが彼らの使命であるから。本人は ほんとうは簡単に死にたかったのに、軽はずみに医療機関にすがったために、敷居を不用意にまたいだために、不本意な生(当の本人が望まない、いつ終わるかわからない余命の延長)を負わされてしまう。
老いによる死、については、「パーソナルソング」の回で 真剣に考えました。今回の映画によるとリビング・ウィル(生前の意思表示)が解決のための有効な手段のようです。在宅での看取り医療。いたずらに力づくで生を引き延ばすのではなく、安らかな死へと自然に生をみちびく。それはとてもたいせつな魂の 尊厳の 救済のみちですね。わが家の近くにもあるかもしれない。そのうち研究しよう。


「ミナリ」
2020年、韓国。1時間56分。
総合評価 60点。

これは買えないですね。劇中で家父長制がずっと顔を出すので 胸がむかむかします。姉をさしおいて、弟が全面でちやほやされる。将来の学費のはなしは弟だけで、姉のことはおくびにも出さない。まあ韓国はそういうお国柄なんですね。 でも日本もかな。


「男の優しい罪と罰」
2013年、カナダ。1時間20分。
総合評価 23点。

この映画の舞台の地を 当てられるひとはなかなかいないと思いますが、劇中で遠景にちらりと映るCNタワーで ずばりトロントですね、カナダの。あそこはナイアガラへの中継地点なので、よく行きましたよ。その当てっこの妙味が、この映画のすべてです。


「オールド・ジョイ」
2006年、アメリカ。1時間13分。
総合評価 15点。
はなしをすっかり忘れました。温泉につかるシーンだけを かすかに覚えています。


ちょっとね、ここのところ仕事が忙しすぎて 映画から遠ざかっています。来週から東京出張で 一服できそうなので、忙中閑ありで 新作映画をガゼン観ますよ。話題の「エブ・エブ(略称)」、「シン・仮面ライダー」、「Winny」。この三作が外せないなあ。あとはね、金曜日に新宿のジャズコンサート(ウィントン・マルサリス)に行って、土曜日に六本木のルーブル美術館展を観て、東京ドームシティの遊園地に行って、どこかのカラオケで歌って、品川の水族館に行って、渋谷でおいしいコーヒーを飲んで、銀座で日本料理を食べて、田町のバーに行く(一部 日曜にもち越す)、そんな計画です。わたしの得意とする いわゆる「遊びの疲れを仕事でいやす」勝ちパターンです。さてさて誰を誘おうかな、楽しみ楽しみ。
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