自殺願望単身男が妻帯者親父の家族になるのめちゃくちゃ良いね。人命軽視とミソジニーは垣間見えるけど、キャラ良し、俳優良し、アクション良しの良作。エクスペンダブルズにパロられた殴り合いで正々堂々決着つけようとするシーンはアガるけど、改めて観るとすでに捕まえたも同然だったのでストーリー的に全く必要のない展開。それとあいつは警官2人殺した男だ！みたいに煽るけど、メルギブも手当たり次第に犯罪者殺してる男だし微妙に応援しづらかった。その直後のシーンで亡き妻の墓参りしてるけど、妻の仇討ちだったの？よく分からん。メルギブの溢れる男性ホルモンと40代と思えぬダニー・グローヴァーの哀愁のバランスが良い。因みに台本には主人公の相棒の肌の色に指定はなかったが、監督はキャスティング担当の女性にダニー・グローヴァーを推薦され「黒人か…」と尻込みしたそう。のちに「偏見で書かれていないことを見落としていた。彼女の言葉は配役だけでなく私の人生も変えてくれた」と語ったことが「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」で明かされていたよ。泣いたよ。オススメのドキュメンタリーだよ。
