スタントを題材にしたアクション・コメディーです。デヴィッド・リーチ監督作品。
デヴィッド・リーチ監督は『アトミック・ブロンド』(2017年に)と『デッドプール2』(2018年)はよかったのですが、その後は空回りしている印象です。題材はいいけど、コンパクトにまとめ過ぎて、突出した印象がない。
それは本作でも同様です。楽しく観れる。アクションもいっぱいだし、笑える場面もいくつかある。ストーリーは若干弱いけど、アクション映画だし。ストーリー弱さを補うため、もう少しコメディーに寄せてもよかったんじゃないかなあ。せっかくライアン・ゴズリングやアーロン・テイラー=ジョンソンという優秀な素材がキャスティングされてるんだから。二人が本作のプロモーションでやった『ビーバス&バッドヘッド』のパロディのほうが面白かった。
キャラクター造形のメインは主人公コルトを演じるライアン・ゴズリングが全部持っていった感じ。ヒロインのジョディを演じるエミリー・ブラントも悪くはなかった。普段真面目で強い女性を演じることが多いけど、それにかわいらしさが加わった感じ。でもやっぱりコメディーには向いてないよなあ。アーロン・テイラー=ジョンソンにいたっては個性が出せなかった。出番がそもそも少ないですし。
全体的に悪くはないんだけど、強い印象に残るような作品でもなかった。最後のジャッキー・チェン作品風のクレジットはよかった。