ハリウッドのスタントマンを描いた映画なら、ハル・ニーダム「グレートスタントマン」という偉大な先達が既にある上、クライマックスのシチュエーションまで酷似しているのでどうしても比較してしまう。
そうやって観るとやはりスタントマン譚としては、バート・レイノルズがアクセルを踏み込んで車を文字通り空中に飛ばすあのラストに勝るものは無いのではないか。
エミリー・ブラントは好きだけどねえ。序盤からイチャイチャしてんのもなんかいまいち盛り上がらんし、探偵ものを混ぜてるのもちぐはぐに見えて、そもそも脚本の時点で映画勘の無さを露呈してると思う。あとこの監督、「アトミック・ブロンド」も「バレット・トレイン」もそうだけど描写が全部ダイジェストで軽いのよ。
とはいえ、その場の機材を思わぬ形で利用するアクションが次第にジャッキー・チェンめいてくるので終盤は結構楽しんだ(エンドクレジットの別カット集もジャッキー映画みたいなので参照先の一つか?)。