りょうすけ

トゥモロー・モーニングのりょうすけのレビュー・感想・評価

トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)
2.0
「トゥモロー・モーニング」

シネマテークたかさきにて滑り込みで鑑賞。ラミンとサマンサの共演というミュージカル好きにとってはこの上ない大スターの起用なのだが、前評判通りの映画だった。

内容は「ブルー・バレンタイン」と劇団四季の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の中間の様な話で、設定自体は悪くはない。両曲が多く、サントラを聴いている分には十分に楽しめる作品だが、いかんせん監督のセンスが悪い。

低予算で作っているだろうから仕方ないことだが、全く魅力的でないダンスシーンと撮影方法で全編通してサマンサとラミンの無駄遣いとしか思えない。

その上、話がだらだらして長いので多くのミュージカルファンは最初の1時間こそ楽しめているものの、だんだん飽き飽きしてくると思う。それがこの作品唯一で最悪の敗因だと思う。

日本でも、石井一孝、田代万里生、島田歌穂、新妻聖子の4名によって上演されたことがあるくらいには有名な作品の様なので是非これを機に再演をして欲しい。せっかく曲はいいミュージカルなのでこの作品でイメージがついてしまっているのが本当にもったいない。

スコア的には曲4.0、キャスト4.0、構成1.0くらいの配分だった。
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