【バイオレント=ホーリー∴笑う聖戦】
Netflixに入荷したので見てみた。『ヘンゼル&グレーテル』の監督だと知り納得。アレは童話を大人向けバイオレンスに悪趣味化したヤツだったが、10年経ってもやること変わってないのね。ええ根性や。
本作、物語構造がまったく『ダイ・ハード』で、アッチもクリスマスの話だったが特にパクリとは感じなかった。お下劣に遊んでいて楽しいし、いいんでないかと。
が、おフザケ話として閉じず、キリスト教の歴史と照らし直して見れば、ブラックジョークとして肩で笑える。フザケながらも現実を代弁しているから。その意味ではオモロイ価値があった。
サンタクロースは元々、一般人神父の伝説を神に近く持ち上げ、クリスマス布教用に捏造したキャラ。で、本作でもその片鱗があって、良い子悪い子を“透視”できるという。でも…何もしないんだよね。
プレゼントなんかやるより、悪い子は導いてやれよと思うんだが、現実の神wのように、なんもしない。
徹底した悪役ジョン・レグイザモがめっさええ味出しており惚れ直したが、サンタは彼の、幼少時のトラウマを知りながら何もしなかった。で、あんなになっちゃって、しかも最後は…。
本作で言ってるのは、サンタ(=オレらの神)を信じる者は助けてやるが、そうでないのは殺しちゃうよ!…てこと。まさに、歴史上行われてきたことそのまんま。本作の価値は、そこにこそ!www
ホーム・アローン痛々味の追加も楽しかったね。と、ビヴァリー・ダンジェロさん、健在でしたか!てトコで驚いた!
<2024.9.8記>