初老男児

ファミリアの初老男児のレビュー・感想・評価

ファミリア(2023年製作の映画)
3.5
2023年 015作品目

 陶芸職人の誠治。
 息子夫婦。学とナディア。
 ブラジルからの移民。
 マルコスとエリカ。

 国籍。育った環境。
 話す言葉も違う。5人。
 悲しくて辛すぎる現実に
 立ち向かう暖かい家族愛。

 半グレリーダーの共感できない家族愛。

 救えなかった2人。
 だからこそ、救いたい2人。

 半グレ集団のブラジル移民に対する
 脅し、暴行が無茶苦茶。
 マルコスとエリカが追い詰められる。
 お互いを大切に思う愛が美しい。
 邪魔する奴らが許せない。

 決して近寄ってはいけない。
 絡んではいけない。破壊力抜群。
 見ないフリしたい半グレ集団。

 ライダーでも戦隊ヒーローでもない。
 誠治さんは普通のおじさん。陶芸家。
 2人を救ってくれ。
 むちゃなお願いをする鑑賞中の僕。

 
 誠治さんは1人で半グレと戦った。
 2人を救いたい。全てを越えた愛。
 手段。体を張った行動。勇気。
 
 ラスト。
 お帰りなさい。ただいま。
 エリカの笑顔が最大のハッピーエンド。

 ありがとう。誠治さん。
 いや、ありがとう。役所広司さん。

 2本分の映画をギュッと詰めた感じ。
 泣いた。笑った。怒った。
 手に汗握った。心が洗われた。
 お勧めします。


 ナディアとエリカの生い立ち、背景。
 応援したくなる素敵な女性。
 2人共、優しくって良い娘。
 こんな異国の女性が笑顔で
 周りにいてくれる日本であって欲しい。

 タトゥーありの外国人男子は
 まだちょっと怖い。苦手。
 女の子に笑顔で挨拶することから
 始めてみよう。勿論、下心なしです。
初老男児

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