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終末の探偵のゲルのレビュー・感想・評価

終末の探偵(2022年製作の映画)
3.2
連ドラの第一話としてならまだ納得できるけれど、この作品だけでは主要人物にフォーカスされておらず薄っぺらく感じてしまう。
おそらく既に続編が決まっていて、少しずつ新次郎の生い立ち等が明らかになっていくのだろう。
このまま終わってしまったら麿赤兒の無駄遣いである。

警察には依頼できない案件を探偵が受けて裏社会の闇に立ち向かっていく、というよくある話。
作品の方向性がまだはっきりと定まっていない感じを受けた。
テーマ曲っぽい音楽があったのに、世界観に合っているのかどうかさえ判断できない。
シリアス&コメディーで、喧嘩シーンを売りにしたいのだろうか。
エロ要素のない只野仁?
新次郎、生傷が絶えない。
数分に一回は怪我をしなければいけない決まりでもあるのかと思った。
喧嘩シーンもなんだかごちゃごちゃしていて見づらい。
スーツ姿3人の乱闘は、どれが新次郎か途中で見失いそうだった。

登場人物があまり多くないので、事件の犯人が簡単に予想できてしまう。
ミチコたちを狙った犯人が、動機のわりに手口が凶悪で恐ろしすぎる。
もはやサイコパスで、ちょっとやりすぎではと感じた。
ミチコが犯人から追い掛けられるシーンで、あと一歩で追い付かれるところで切り換わったら、ふたりの距離が数メートル離れていておかしかった。
ミチコは走りにくい靴なのにその後も逃げ続け、すごい脚力である……。
怪我をしてまで依頼の友達を見つけ出したのに、新次郎の怪我に対して何も言わないミチコが怖すぎる。

2023年に観たカラオケシーンのある映画1本目。
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