ひば

オオカミ狩りのひばのレビュー・感想・評価

オオカミ狩り(2022年製作の映画)
4.0
花火のように人間血袋が破裂するのであんな水を溜め込んでるなら人間海から進出した起源あってクラゲとそんな変わらんかも!血のり2.5トン登場する死体の数は50体以上て、いやでも人間利用のコスパがきっちりしてた、なんか収納のプロいる?ソイングク氏の白目率が上がると緊急レベルが増す、おめーまさかと思うが袖ちぎったのか?(新宿バルト9にて3月31日~4月13日まで彼の囚人服が展示されるそうなので引きちぎってるか確認してください) 人間性が終わってる人たちしかいないので消去法でナイフ使いの寡黙な色男おれたちのドンユンくんを応援しよう!寡黙なドンユンくんが喋ると緊急レベルが増す、喋らせるな!ドンユンくんが壊れた扉をはめようとし攻撃を防ぐ→相手が扉を倒すという一連のシーンがあり、なんかそこがキャストじゃなく扉自身と扉が倒れる音をメインに撮ってたせいかすごいギャグに見えたんだけどあれなんだったんだ、船移動に至った経緯の編集もかなりギャグだったが。一瞬プレイボールした人間サッカーシーンがすき。国際試合ですね…
そんな血のり使うなら『パラサイト』現場みたいに肌に良い泥パックとかにしといたんだよな!?監督前作『メタモルフォーゼ』で圧巻の死に方が出てきたあっちの方がわりと好みでした。ただ『メタモルフォーゼ』でもこの作品でも女性に対する一種の"興味のなさ"というか"思いやりのなさ"が清々しいので好ましく感じます。この作品のジャンルは大量殺人なので、それ以外には期待せずむしろそこを楽しみに見る作品だと思います。争うからには理由がないといけないわけですが、その理由もしょうもないこじつけや茶番が始まった始まった笑うもので後半からはその理由さえいらなくなるのでスピーディーではある。血量がすごいだけで人体破壊描写はクローズアップされていないのでその見やすさ相まって横スクロールゲームみたいでした。活きのいい人間だらけの前半はカーニバル状態なんですが、後半にかけ慎重な満身創痍だらけになって失速気味になると撒き餌が投げられる親切なつくりでした。貧血によく効く。
チャンドンユンくんのやわらかで清純な顔立ちの美しさや雰囲気がすきで密かに応援しつつ彼が発する語感、声帯があまりに自分の脳とマッチしていたため勉強中のハングル反芻のために何度も何度もドラマを見返した過去があります。だから親しみ深く、この度初の映画作品を見るきっかけとなり喜びの舞をしたためる間にソイングク氏の『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』を他俳優さん目当てに見ていたら、多分キュートな役が多かったはずのソイングク氏のこれまでにない二面性、何を考えているのか読めないまま鋭い目つきによって冷酷さを際立たせた仕草を主軸に怒涛の魅力演技力表現力で追い上げを見せてきてかなりどうしていいかわからない状態になってしまいました。三つ巴だったらどっちに肩入れとかしても辛そうだからいっそ『アシュラ』オチに期待するしかないと腹をくくり気持ちを改め素振りアップしていたのですが、まぁ、ドンユンくんは自分が持っている素質のカードにプラスする演技がうまく、ソイングク氏は逆に多岐に渡り芸達者のため取捨選択で何を取り除くかに秀でているような印象を持ちますね。韓国作品は最近グローバル化が激しく(特に東南辺りが舞台になりがち)、その辺はどういう事情なのかはよくわかりませんが、多国籍多言語映画はステレオタイプやナショナリズムを助長する一方で(正直イエローフィルターが毎度ありどうかと思うも)、うまく作用すれば良い側面もありそうなのにそこはまぁ特になかったですね
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