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イギリスから来た男のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

イギリスから来た男(1999年製作の映画)
3.3
スティーブン・ソダーバーグ監督が、テレンス・スタンプ主演、ピーター・フォンダ助演で描く犯罪映画。
原題:The Limey (1999)

9年の刑期を終えた初老の連続強盗犯ウィルソン(テレンス・スタンプ)は、ロサンゼルスで暮らしていた一人娘(メリッサ・ジョージ)の訃報を受け取る。
イギリスからロサンゼルス空港に降り立った彼は、娘が飲酒運転で死んだと信じられず、訃報をくれた、娘の友人(ルイス・ガスマン)の協力を得て、死の真相を求めて行動を開始する…。

~その他の登場人物~
・娘が付き合っていた音楽プロデューサーのテリー・ヴァレンタイン(ピーター・フォンダ)
・テリーの情婦 (アメリア・ハインル)
・ テリーの護衛( バリー・ニューマン
・亡くなった娘の親友(レスリー・アン・ウォーレン)

「自由いう言葉を口にする時、いつも思う。いつも思う。あの時を。愛されていた時を。
脅かされたよ。こうだ。
"悪い子は警察に言いつけるよ"」

非情かつ冷静に復讐を実行するタフなテレンス・スタンプの存在感が作品の要。
反面、ピーター・フォンダが悪役としては少し"弱い"。
主人公の過去の映像(30年前主演した若々しいテレンス・スタンプ)として、ケン・ローチ監督の長編デビュー作1967年の「夜空に星のあるように」が巧みにサンプリングされるなど、過去と現在が交差するスタイリッシュな独自の編集がなされているのも見どころ。
なお、ソダバーク監督のデビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」は必見。
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