このレビューはネタバレを含みます
違反点数残り2点.しかも,反りが合わない兄貴にまで無心しなきゃならない経済状態のタクシードライバー・シャルルさん.いつものように車を転がしていますと配車の連絡が.駆けつけますと待っていたのは,老女のマドレーヌさん.無愛想を決め込むシャルルさんには構わず,話しかけるマドレーヌさん.御自身が入居される老人ホームに向かう道すがら,ファーストキスの思い出から始まって,その後の壮絶な人生が語られます.
はい,泣いたので私の負けです.スコアを0.3加算しました.マドレーヌさんの朗らかな口調で,語られるのは旦那によるDVと復讐劇.さらには50年代の男尊女卑社会に対する怒り.全てを“そういう時代だったのよ”と御本人は軽く言葉にされますが,実際はそんな社会に対する怒りの炎を持ち続けておられた事をシャルルさんは知るのです.
そしてシャルルさんに送られたマドレーヌさんの最後の贈り物.もっともこれに関しては,マドレーヌさんのお屋敷から予想はされていましたが.
えっ!?かれんさんなんですか.“おめぇもどっかのバーさんを贔屓筋にして1億くれぇ恵んてもらえ”ですって.よろしいんですか,私がそのバーさんと懇ろになっても・・・って浮気者!!って言われましても,誑し込めって言ったのはかれんさんですよ!はっはぁぁ,さてはかれんさんヤキモチ焼いてらっ・・・・・・・ダメダメそれ熱湯熱湯マジ暑いヤツ!!!