悪役が昔の香港映画に出て来るようなステレオタイプの風貌で笑いました。
前作でチョルリョンとジンテには絆で繋がったので本作では北と南の憎み合いやいがみ合いは薄いです。
その分、ジンテの義妹のミニョンを前作より多めに絡めてドタバタ感を増して、更に米国の捜査官ジャックという新キャラクター投入でマンネリを打破していました。
監督が代わって心配しましたが前作の雰囲気とノリはちゃんと継承していて安心しました。
前作は韓国で空前の大ヒットを記録したそうで、その続編なので製作費も上がったので冒頭のニューヨークロケ敢行かと思ったら、このニューヨークの街並みは6か月掛けて作ったセットだというから驚き!
確かに撮影時期を考えるとコロナ禍で出国や海外ロケは難しく苦肉の策だったのかも知れませんがほとんど違和感ありません。
細かいところは監督自身が実際にニューヨークに行って撮った街並みを合成したそうですがこれも違和感なくて驚きです(・_・)
本作のイ・ソクフン監督は極力CGを使わないクリストファー・ノーラン監督に感銘を受けているそうで、自身もアクションシーンは極力CGを使わずリアルな迫力を描く事を心掛けているそうです。
それは大迫力の銃撃戦やカーチェイスに活きており、テンションが上がるアクションを魅せてくれます。ただ…CGを極力使わない方針は製作費が高くなるのでその辺の折り合いは大変だったとインタビューで答えてました。
前作よりも増してジンテのパートはコメディ中心。妹のミニョン「少女の頃はイケてたの」は演じるユナさんが少女時代だからの自虐ネタだろうか(笑)
前作よりもコメディに力を入れているので、この辺は好みが分かれるところかも知れません。前作もそうでしたが話しの構成上、北朝鮮をかなり美化しているのでこれを許容出来ないと楽しむのは難しいかも。あの国が飢えた人民のために金の回収ってあるわけ
ないじゃん…。
ミニョンにあれだけ言い寄られて困ってたのに、ミニョンがジャックにうつろぐと残念そうにするのが爆笑。
シリアスとコメディのバランスが完璧だった前作に比べるとちょっとドタバタ感が増して軽くなったのでやっぱり前作が好きという人もいるでしょう。
しかし、主要登場人物のそれぞれに見せ場があり最後までハラハラする展開でスゴく楽しめた作品でした。
個人的にはユナさんの出番が増えて可愛さを堪能出来ました。