ハヤト

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスターのハヤトのレビュー・感想・評価

4.3
凄かった。。。
アバターをIMAXで、しかもレーザーIMAXで、3Dで鑑賞した!大満足!

ストーリーは10年以上前の作品には説明不要だと思いますし、展開はとても古典的。幾通りに解釈も可能です。
アメリカ先住民とヨーロッパからの移民との戦争、資源利益追及と倫理などアメリカの歴史をなぞり、もう一度問いかける。
日本人にはジブリ的設定にも感じる方も少なくないでしょう。筆者も勿論そんな事を考えたりしましたが、帰路につきながら別の考えが浮かんできました。それは、
「映画の歴史とどう向き合うか、その答えを監督自ら答えたのではないか」というものです。

地球から恒星間飛行で5年と9ヶ月かかる位置にある惑星パンドラは未知なる映画・いわばまだ完成していない映画全ての比喩。地球人は観客、主人公のジェイクはジェームズキャメロン本人であり、ナヴィ族は過去の名作・古典的映画達の比喩であろうと。
冒頭からパンドラに着き、ナヴィ族と交流・学習していく様は過去から学び現代の作品に落とし込んでいく様。
地球人達は自分のエゴで名作を無理やり壊し、今の技術で掘り返したり勝手にアップデートしたりして、パンドラを汚します。そうです、だからパンドラという名前。決して開いてはいけない・無理に弄ってはいけない。一歩一歩歩み寄って、謙虚に学び、お互いに心を開いた時、本当の新しい名作が生まれ、次世代へ繋がっていく。
その為には戦わなければ、学ばなければならないし、失うこともある。それでも勇気を振り絞って行動する。

この作品はジェームズキャメロンの人生そのものでもあるんだろうと思います。だから膨大な製作費と日数が掛かっても完成へ持っていく。そうじゃなきゃ自分が納得できないから。キャメロン自体これまで沢山の作品を作ってきて、このアバターが集大成。それでもまた作る。まだまだ彼の頭の中で、パンドラを目指すジェイクが寝ているのかも。

続編が楽しみで仕方なくなりました。

凄かった!

追記: アバター上映前、ウォルトディズニーワールドのパンドラエリアのコマーシャルが流れました。
上映前にディズニーワールドのコマーシャル観れるって往年のディズニー感ありません?これこれ!これがあるとディズニー感がエグい!懐かしい!昔のディズニー映画ってパークのコマーシャル流れたんですよ。セルビデオにも入ってたり、必ずパークのコマーシャルはどこかにありました。ヤバっ!20世紀ファンファーレも久々に劇場で、IMAXで聴けたのも最高!
ハヤト

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