菩薩

白い決死隊の菩薩のレビュー・感想・評価

白い決死隊(1954年製作の映画)
3.8
パルチザンの救出劇、サイレント気味の顔映画、そして超絶かわいい&有能な犬映画。ただでさえ過酷な雪山登山+ナチ兵の接近=一歩間違えたら死の緊張感の中で、ワンちゃんがひたすら緩衝材として機能、セントバーナード(首元にウイスキー)ではない。銀嶺の果てを軽やかに、美しいシュプールを描きながら下っていく彼らを捉らえるロングショットの美しさ、もういつ加藤晴彦が出てきて「アルペン!」って言ってもおかしくないレベル。壊疽を起こし始めたつま先を、僅かな医療器具(つか単なるナイフ)と劣悪な衛生環境化で切断せねばならぬ医師の苦悩、鼻歌でなんとかごまかす兵士の額に滲む汗、出来れば切断部を見せて欲しかったけど流石にこちらも手に汗握った。ヒロインがもう少し美人だったら尚のこと良しだったけど、処女長編(中編)でこの環境下での撮影は若干頭おかしいんじゃなかろうか、寒そうすぎて観てるこっちが鼻水出た(風邪か?)、小麦を取り敢えずネチャネチャ煮たやつ超不味そう。
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