風来坊

ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリーの風来坊のレビュー・感想・評価

5.0
いやあ!待ってた!ビバリーヒルズコップ4がブレット・ラトナー監督で決まり!のニュースからもう数十年は待った!
結局、ラトナー版はポシャったみたいであのニュースは何だったの?感はあるがそんなものはもうどうでもいい!

マーティン・ブレスト監督から始まってトニー・スコット監督。なんで3はジョン・ランディス監督というコメディ寄りの人を指名したのか…。3もダメなりに愛すべき作品と思うけれど、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーさんと本作のマーク・モロイ監督は3は観ていないらしく3は無かった事にされてるみたい(笑)
でも3のセルジュがちゃんと出て来て驚いた!

だから本作も4でなくてアクセルフォーリーなのね。ランディス監督は「ブルース・ブラザース」や「星の王子ニューヨークへ行く」の巨匠ではあるから無かった事はそれはそれで悲しいけれど…。
とにかくテッテ〜テテレッテ〜のテーマ曲を聴くとそれだけでテンションが上がってしまう!本作に合わせてのアレンジも最高でした。

1作目と2作目を彷彿とさせるシリアスとコメディとのバランスが良かった。
みんな太ったけどアクセルはそれほど変わらない雰囲気。ローズウッドはインテリさがちょっと無くなったかなぁ。タガートはやっぱり変わりようが激しく時の流れの残酷さを知る…。でもやっぱりオリジナルキャスト集合は同窓会みたいで良い( ・∀・)イイ!!

アクセルの無謀で猪突猛進さと口先3寸は健在。そこにありがちだけど娘とのドラマを入れて空白の時間にメスを入れてました。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットさん演じる刑事の新キャストも良い感じでした。
ただ新しい相棒なのでラストシーンにも居るべきではとそこは演出が残念。
最近は悪役が多いケヴィン・ベーコンさんも出番は少なめですけど嫌味な感じがよく出てて存在感が抜群。

冒頭からのアクションの掴みと映画ネタなどエッジの効いた台詞などこの監督は「ビバリーヒルズコップ」をちゃんと分かってるなぁと感心しました。
アクセルが来ただけでビバリーヒルズが大騒ぎ!ビバリーヒルズの悪災はまさにアクセル・フォーリーここにあり。

黒幕や構成などアクション映画としては大したことは無いって言う意見はもちろん分かります…私自身もっと派手かと思いましたから…。
1作目と2作目のオマージュも含めてこの同窓会を懐かしむ懐古某向けは承知で、今さらエディー・マーフィーかと若い世代には響かないのも理解しています。
ずっと待ってた私は懐かしさの余りに冒頭でちょっと泣いちゃいましたし、スゴく楽しめました!懐かしさ補正で点数は激甘となっていますのでご了承ください(笑)
風来坊

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