いつか見ないといけないと思っていた作品
集団と個人、異なる立場や視点から浮かび上がる構造を捉える森達也監督の作家性がはっきりと本作にも感じとれた
関東大震災で起きてしまった虐殺行為についてしらばっくれている政治家やそもそもそんなものは存在しないと主張する人たちはどういうメンタリティなのだろうか
人類の進歩は歴史から学ぶ以外あり得ない
まるで惨劇ピタゴラスイッチ
太鼓が鳴り始めてしまったら祭りは止められない
これが事実なのだから救いがない
マッチョな同調圧力とインテリの現実的不能感は少しステレオタイプで説明的すぎるようにも感じたけど、映画の時間に収めるとなるとしょうがないか
前半のなんでも性愛にもちこもうとするくだりはなくてもよかったかも
せっかく大切な題材を取り扱っている作品なのに間口を狭くしてしまうようで
豆腐屋コムアイさんは素敵でしたが
演出のせいなのだろうけど田中麗奈の演技が浮きすぎているように感じた
なんだかんだ言うてしまったけど、見て良かったし見るべき一作